先輩はいつも俺が好きだというと、 顔を赤くしながらコクンと頷く。 それは自分も同じ気持ちなのだという、 そういった「しるし」なのだ。 トリコロール症候群 「海堂先輩、好きなんです!」 たまたま一緒に部活に行こうと思って、 先輩の掃除場所で張っていたら、 偶然にこんなシーンに出くわしてしまった。 「・・・・。」 先輩は言葉も出ないみたい。 そりゃそうだよね。 こういうことに全然面識ない人だし。 それはそれで俺的にはラッキーだったんだけど。 「・・・何か、云ってください」 相手の女の子、ちょっと気が強いタイプだね。 まぁ、海堂先輩に告白しようってのが すごいことだとは思うけど・・・・。 普段、あの人に話し掛ける人を見たことないし。 「・・・・悪い、俺・・・。」 振り絞って、出てきた言葉には、 先輩の優しさみたいのがにじみ出てて、 それを相手は分かってくれたみたいで すぐに「ありがとうございました」 って云って、去っていった。 「いいんスか?彼女、ふっちゃって。」 後ろから先輩を抱きしめるように登場した俺に さぞかし驚いたんだろう、 先輩は、声もでないくらいで、 「なんでお前が・・・!」 って顔をしながら口を半開きにしていた。 その仕草がちょっと可愛かったものだから、 自分の唇を重ねたら、当然の如く殴られた。 「いたた、何するんですか!」 「う、うるせぇ!!すんなっつってんだろーが!」 顔を真っ赤にした海堂先輩は本当に可愛くて。 もう一回くらいキスしたいと思ってしまう。 でも次はもっと殴られるからやめておこう、うん。 「先輩、俺、先輩のこと大好きッスよ?」 不意打ちに耳元でささやいてみる。 先輩は耳が弱いってことは確認済みだし。 「・・・・・/////」 ほら、また顔を赤くして。 そうしてコクンって頷くんだ。 「俺も好きだぞ」だなんて そんな気の利いた言葉なんて聞きたくない。 (聞きたいときもあるけど、ね) 先輩が恥らっている感じが好きなんだ。 先輩の全てが可愛いんだから。 だからね、誰にもあげないし、 誰にもこんな顔みせちゃ嫌だよ? ねぇ、惚れた方が負けっていうことわざがあるけど、 どうやら俺は下克上を果たしたみたいだ。 だって、先輩はもう俺の虜でしょ? だからもう手当たり次第に キスをするようなことは控えてあげる。 でも、夜は手加減しないから、覚えといてね。 そんなことを考えながら先輩と一緒に テニスコートへと向かう。 紅葉した落ち葉が風にさらわれて、 かさかさと音を立てた。 花が舞うかのように優しく、ワルツでも踊っているように。 それを二人でずっと見ていた。 キレイで、キレイで、すっごくキレイで。 その「キレイ」を先輩と共有しているっていう 事実が、嬉しかった。 勿論、部活には遅刻して、 校庭10周!を言いつけられたけど、 先輩とだったら1000周だって走ってもいいと思う、 そんな秋のトリコロール症候群。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++ あとがき。 桃音サマが「リョ海」が見たいーというので、 了解してみました。(駄洒落) こんなものでよかったら嫁にどうぞvv ++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 余談の余談 実はすっごいシリアス描きたかったのに、 おめっとサンバ聞いたら笑っちまいまして 結局、意味のわからない 甘いのに代わってしまいました・・・・。 駄目じゃんよ、あー乾。(笑) トリコロール症候群とは、なんぞや。 タイトルにもなってます、この言葉。 実は・・・・・・。 意味なんてないので御座います。 語呂がいいなー・・・・て。(笑) えーと、大好き症候群みたいな。 意味合いとしては、ね。あはははは。 自分語です。意味なんてないのです。 いいじゃありませんか、もう。 ちゃんと調べてみると、 「トリコロール」・・・三色、三色旗。 とかあるのでーあながち間違ってません。 オッケー、終わりよければ全てヨシ、 おめっとサンバ♪ってことで。(笑) |