以下の文章には性的表現が含まれてます。

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「海堂先輩。」

上目使いでじっと見られると動けなくなる。
猫のようにくりくりしたその目は俺を離そうとしないから。
いや、実際は背中の後ろにある壁が原因であり、
何故だか俺はいつの間にか追い詰められるような形で、
コイツ…越前と向き合っている。


《恋の理由》


お昼休みに無理矢理連れて来られて何を言うかと思えば…。


「ヤラせて。」
「嫌だ。」
「いいじゃん。へるもんじゃないでしょ?」
と、こうである。

話が噛み合わないのは何時ものことだ。
まぁ、越前が何を考えているかなんて判る方がおかしいと思う。
「ねぇ、いいでしょ?優しくしてあげるからVV」
とハートマーク付きで言われても…。(汗)
しかし、手を縛られている時点で俺に拒否権はないらしい。



本当だったら抵抗すればいいのだ。
力で負けることはないし、
こんなことをして自分に利益がある訳でもない。
まして男同志なんて以ての外だった。
コイツに会うまでは。


どうしてコイツなら良いんだろう。
どうしてこんなことさせてるのだろう。
自分が自分ではなくなっていくような気がするのに。

…判らねぇよ。


「海堂先輩、何考えてるの?」

ちゅっ。
耳、首筋、唇へと優しいキスを落とす。
越前はヤる前に必ずキスをする。
俺はそれが心地好くて目をふせる。
成すがままだ。
年下の癖にどうしてこんなにやり慣れているのか。
流石アメリカ、性教育もバッチりみたいだ。


「俺のことだけ見てよ。」


俺が耳の辺りが弱いのを知ってか越前は執拗に耳を触る。

「っ、やっ、あ…」
思わず漏れる矯声に顔が赤くなる。
越前の手が下に延びる。
手際良くズボンのファスナーを降ろされ、
俺の下半身があらわになる。

「え、ちぜん、やめっ、そこはっ…あぁっん」
「くす。先輩、出しちゃって良いですよ?
オレが飲んじゃいますから…。」
「あっ、やぁっ。もうだめ…」

越前は俺が放ったものを飲み込んでから不敵に笑った。

「一人だけイクなんてズルイよ。
先輩、オレのも…ね、いいでしょ?」
「んんっ。」
越前のモノを飲み込む。そしてそのまま…。









「気持ち良かったでしょ?」
「…うるせぇ。」
「素直じゃないなぁ。そこが可愛いんだけどね。」
「なんか言ったか?!」
「別に。先輩もまだまだだね。」


越前が呟いた言葉は俺には聞こえなかった。
でもこうやって喧嘩をするのもイイかもしれない。
そう思っているときだった。


がちゃっ。
ガラガラッ。
突然ドアの開く音がした。
「「あっ」」

開けた本人と目があう。
彼は自分の部活の先輩で、皆にデ−タの鬼と呼ばれている…

「い、乾先輩?」
先輩に見られた=これから先の未来はない……
「あれ、海堂?どうしたの?そっちに居るのは…越前かな?」
「ウッス」
「お取り込み中だったみたいだな。
そうだ、越前。俺、結構学校の鍵とか持ってるから、
今度貸してあげようか。ふふふ、いいデ−タが取れた。」
などと自分勝手なやり取りが行われて居る始末。
「そ、そんなことより早く出てって下さい」
俺は必死になって声を出した。

「俺的にはこのままここでサボりたいんだけど、
越前が黙ってないかな?…海堂のこと見られたくないだろ?」
ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべながら先輩が言う。
「越前は独占欲が強いからな。
自分のモノは人に何かされるのは絶対嫌なタイプ。
まぁ誰だってそうだが、特にそういう傾向が強いと見た。」
「…当たってるッス。」
「しかも、そういうタイプは相手が抵抗すると
攻撃的になるからタチが悪いんだ。相手を壊しやすい。
特に海堂はそういうメンタル面が弱いから壊れやすいかもな。
越前、大切にしてやれよ。」
「…言われなくても大切にしてますよ。」



…どこが大切にしてるんだ。どこが。




「ふしゅ〜」
「…海堂はそうは思ってないみたいだな(笑)
まぁ、頑張って。…あ、越前。」
先輩が越前を呼び、何やら話していたが俺には聞きとれなかった。
「邪魔したね。」
先輩は去って行った。

「まさか、乾先輩に見られるなんてね。ついてないな。」
「そういう問題じゃねぇだろ…」
「海堂先輩、何怒ってるんスか?」
「・・・・・・・・・・・・(怒)」

キレた俺は越前を残して教室に行こうとした。
早く家に帰りたい。が、しかし。

「そのまま帰すと思った?
乾先輩にここの鍵はもらったからもう邪魔は入らないし、
時間はたっぷりあるから心おきなくヤれるよね?」
「なっ…!!」
ニヤリと笑う越前に、
俺はあの不ニ先輩も劣らぬほどの悪魔を見たのだった…(泣)


「先輩、愛してるよ」

越前はいつもそう言って俺を抱くから、
その言葉を信じたくなったのかもしれない。

それが俺の恋の理由。


END

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2002/06/28