3月14日今日はホワイトデー・・・。

 

 

 

 なんですが・・・

 

 

 「凪さんに何をプレゼントしたらいいんじゃーーーーー!!」

 叫ぶ猿が一匹。

 「落ち着け天国。今日この時点で昼休みだ。」

 つっこみを入れるのは、猿野天国のまぶだち沢松健吾。ということは、

叫んでいるのは、必然的に天国だということになる。

 で、なぜ叫んでいるかというと・・・。

 

 「だってお前!!手作りチョコレートだぞ!?こんなお宝もの

 いただいて、何も返さないなんて犯罪だぞ!」

 そう、1ヶ月前にあったイベント、バレンタインデーの対となるもの

ホワイトデーのことだ。

 

 どうやら天国は悩みまくっておりまする。(馬鹿ですから

 

 「は、貴様のは奇跡に等しいからな。で、子津くんは返す予定あんの?」

 弁当を食べていた箸で、天国の友人でつっこみ役でチームメイトである

子津忠之介を指す。

 「ぼ、僕っすか!?」

 ぶほっと突然自分に話をふられ、食べかけの卵焼きを吹き出してしまった。

 「ぼ、僕はお母さんからしかもらってないっすよ!」

 「ははは、天国もそんなんで落ちついとけばいいのによ。」

 と溶解した天国に牛乳をかけていた。

 

 

 

 ・・・・僕も猿野くんみたいに、誰かに相談できればいいんすけどね。

 

 高く広がる青い空を見上げ、頭の中にたった一人の人を描いた。

 

 

 

 「っくし・・・。」

 「どうした、檜?」

 「風邪・・ですか?」

 「わかんない・・かも。」

 廊下を歩いているのは、野球部マネージャーの1年生3人組。

 凪と檜ともみじだった。

 「・・・。」

 かわいいくしゃみをして、誰にも気づかれないように、猫神様を

抱きしめた。

 『・・・あの人が・噂してくれたらいいのに・・・なんて。』

 自分で考えたことに、思わず顔を赤くし、さらに猫神様に顔をうずめた。

 

 

 ・・・あのひとは、何を返してくれるのかな?

 

 

 「はい、みんな、先月はありがとうねっv」

 ねずっちゅうと天国が部活に行くと、キャプテンがサンタクロースのような

袋から、きれいなラッピングの品物を女子マネたちに配っていた。

 「・・・なんっすかねぇ、あれ・・。」

 「牛尾の毎年の恒例行事なのだ。」

 ねずっちゅうと天国の後ろからくぐもった声を出しているのは、マフラーを

ぐるぐる巻きにした鹿目だった。

 「寒いのだ・・・。」

 「なんすか、わざわざこんな日に学校に来るなんて?」

 「猿には永遠に関係のない行事なのだ。」

 「あ・・・ホワイトデーのお返しっすか?」

 ねずっちゅうが気がついたように手のひらを打った。

 「おい、ねずっちゅう、それってなんかオレけなされてないか?」

 「事実だろうが、猿野。」

 するどい視線を猿野に向ける鹿目。

 

 「やぁ、鳥居くん、清熊くん、猫湖くん(微笑)」

 「お久しぶりです、キャプテン。」

 「荷物・・大きい・・・かも。」

 「何かお手伝いしましょうか?」

 「いや、これは僕が心を込めて手渡ししてこそ、意味があるからね(スマイル)」

 きらきらしたものだして何ほざいてんのさw

 「おっと、君たちにも渡さないとね」

 「おおおおおおおおおおおおぉおおおお!!凪さんだめっすよ、何が入ってるか

 わからないっすから!!」

 「さ、猿野さん!!??」

 突然飛んできた馬鹿猿に驚く凪。かわいい。

 「猿野くん、何してるっすか!?すいませんっすキャプテン!!」

 「いや、いいよ、子津くんのせいじゃないからね・・久しぶりにけつとんぼかな。」

 こわ。

 「ははは!!いい気味だぜ!!」

 「まったく、いっつも仕方ないっすからねぇ・・。」

 「ねずくんも・・・大変・・・かも・・。」

 「あはは、慣れたっすよ。」

 ほほえんで、檜に返事を返すねずっちゅう。

 「・・・。」

 

 

 顔をそむけてしまった。

 

 「あ・・・えと、じゃぁ僕練習に行ってくるっすね!!」

 急いで走り去ってしまった。

 「なんであんなに急いでんだ、あいつ?・・・檜?」

 「・・・なんでも・・・なぃ。」

 

 

 

 猫湖さんに、嫌われてしまったっすかねぇ?

 

 さっき顔をそむかれてしまったのが、結構こたえている。

 本人は自覚がないけどね。

 「ねずっちゅう〜・・キャプテンが〜・・。」

 「自業自得っすよ、猿野くん(汗)と、ところで。」

 「あん?」

 キャプテンにとんぼされた尻をさすりながらねずっちゅうを見る。

 「鳥居さんに返すプレゼントって選んだっすか?」

 「・・・よく考えたんだけどよ・・・なんつーかオレらしくいこう

 と思ってさ。」

 無邪気な少年のように笑う猿野。

 「ごにょごにょ・・。」

 「・・ええぇえぇええ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 部活・・終わっちゃった。

 「お疲れ様でした〜!」

 「おつかれ〜」

 あちこちからあいさつの声が響く。

 「おつかれ、凪、檜。」

 「お疲れ様です。」

 「おつかれさま・・・かも」

 マネの三人もやっと落ち着いたところだった。

 「まったく、あの馬鹿二人はまだやってんのかねぇ。」

 「あ、猿野さんと子津さんですか?」

 「・・・もう、暗いかも・・。」

 「声、かけに行くか?」

 「そうです「もみじちゃ〜ん!!」

 校舎裏に、二人を迎えに行こうとしたときだった。

 もみじの背後から、明るい声と、ジェット機の助走のような音が

聞こえた。 

 「げ・・・兎丸。」

 「一緒に帰ろう♪いいよね?」

 「・・(黒い)あ、あぁ。」

 「では、私たちで行きましょうか?」

 「うん・・・。」

 

 

 その頃。

 「すっかり暗くなってしまったっすね。」

 「凪さんまだいっかなぁ。」

 「ごめんっす、付き合わせてしまって。」

 「いいってことよ♪「猿野さ〜ん」

 「ぬぁ・・・凪すわぁ〜ん!!」

 遠くから名前を呼ばれてそこまで(ざっと200m)をコンマ何秒で

走っていく天国。

 「あ、猫湖さん」

 「お疲れ様・・。」

 そっとタオルを差し出す檜。

 「え、あ・・。ありがとうっす。」

 「うん・・・いいかも・・・。じゃぁ、帰る・・・・かも。」

 「あの!!」

 「え?」

 「あ・・・あの・・・」

 「?」

 「あの、チョコレート・・・ありがとうっす・・その、それで。

 僕、あの・・・・お返しなんて用意してなくて・・・・・・・

 で、でもその・・・・。」

 

 

 彼の顔が、真っ赤になっていく、きっとあたしもそうだった。

 彼の言葉が想像できた。

 

 ううん、言って欲しい言葉があたしの中に溢れた。

 

 「その・・・・・僕は・・・」

 

 続きは?

 

 「僕は・・・あの・・・・・。」

 「・・・。」

 「・・・・好きです。あなたが好きです。」

 

 ・・・・

 

 

 それが聞きたかったの。

 

 

 「・・なんで?」

 

 でもね、私は素直じゃないから・・・聞いてしまう。

 

 「え・・・。」

 

 だってあなたは、誰にでもやさしいから。

 

 「・・・。」

 

 

 

 

 そんな目で見つめられたら、僕はたちうちできないっす。

 

 「理由なんかないっす。だって・・・僕が猫湖さんが好きなん

すから。」

 

 理由なんか存在しないんす。

 あなたが大切であることしかわからないから。

 

 「・・・さっき・・・ごめんね?」

 「へ?」

 「・・・目・・・そらした・・・かも。」

 「あ・いえ大丈夫っすよ!!」

 「あれね!!」

 「はい!」

 「・・・・子津くんと目が合って・・・恥ずかしかったから・・。」

 「え・・・。」

 「あたしも・・・あなたが・・・一生懸命なあなたが・・好きだから。

 だから・・・。」

 

 この人の照れ方は、かわいい。

 

 「・・・練習ばっかりになってしうっすけど・・・僕でよければ・・・

 一緒にいさせてくださいっす。」

 「!!」

 

 

 初めて見る、大切な女性の、かわいい笑顔だった。

 

 

 

 人よりも照れ屋で、言葉にするのが苦手で、でも誰より・・・他人を

分かれる彼女は・・・僕にとって、守るべき人になった。

 

 2800HITありがとうございます♪
リクいただきました、子猫です、かわいくしたかったのに、ならなかった・・(泣

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ステキなもの頂いちゃいました!私のせいで時期がズレてすみません;

2005/5/3