手を伸ばせば届きそう。
あおいあおいそらのしたで。
授業中、給水塔の上。
そこが俺の昼寝ポイント。
横向きに寝転がって、バッグがマクラ代わり。
今日も悠々とお昼寝。
――の筈だった。
(…ねらんない……)
いつもなら三秒で寝れるのに。
「うー…」
ころんと仰向けに寝返りを打つ。
雲一つない晴天だ。
「せっかくのお昼寝びよりなのになぁ……」
もったいないーとか呟きながら、手を上に持ち上げる。
「………」
この前、長太郎と宍戸がキスしていた。
長太郎はその後ばっちりアッパーを決められていて、ちょっと痛そうだった。
でも、顔は幸せそう。
(えーとそーいうのなんて言うんだっけ……えむ?)
じゃなくて。
仲いいなぁなんて思ってたけど、まさかそんな関係だったなんて。
宍戸も嫌がってなかった。
顔真っ赤にして怒ってたけど、恥ずかしかっただけだと思う。
長太郎は宍戸が好きで、宍戸も長太郎が好き。
俺も長太郎は好きだ。
いい子だし。昼寝しててもあんま怒んないし。(あとべこわい)
長太郎は好き。でも宍戸はもっと、好き。
長い長い髪の毛が綺麗だと思った。
でも切っちゃったからちょっと勿体無いと思った。
昼寝してるとすごく怒る。文字通り叩き起こされるからちょっとじゃなく痛い。
涙出ちゃうくらい。
でもホントはすごくやさしい。短気だけど。
宍戸、好き。最近ずっと長太郎をかまってばっかで淋しい。
宍戸が好き。
すごく好き。
でも、長太郎も、好き。
俺は長太郎が好きで、宍戸も好き。
どっちも大好き。
「…仲間外れは、やだなぁ……」
視界いっぱいの青に向かって、二つの握り拳を作った。
宍戸をいっぱいからかって、ちょっかいかけて遊ぼう。
そんで長太郎にもかまってもらおう。
どっちも大好き。
あおいあおいそらのした。
手を伸ばせば掴めそう。
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白川サマに頂いたジロ中心の小説vv
白川サマ有難う御座いました。ご馳走様ですvv