星空を見るなら冬がいい。
空気が透き通って、星がキレイに見えるから。
だけど秋の星空だって、
君さえいればきっとステキだ。


一番星、みつけた。


「ブン太、ほらあれ。」

幸村が窓の外を指差す。
何かを見つけたみたいだ。
ここは幸村の病室。
白く白く閉ざされた、彼の部屋。


「んー?何かあんのー?」

俺は窓の近くに行って、目を凝らしてみる。
UFOとかだったら面白い。


「ほら、よくみて。」

幸村の白い指先をたどる。
ほっそりとしなやかな、
とてもテニスをしているとは思えないほどの
痛ましい白さ。

よくよく目を凝らすと、
見えるのは、キラリと光る一番星。


「知ってる?一番星を見つけてお願いすると
一つだけ願いがかなうんだって。」


迷信だけどね、と幸村が笑った。
はかない笑みだと思った。

俺はその笑顔が消えてなくならないことを
一番星にそっと願った。

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あとがき
ブン幸です。誰がなんと言おうとブン幸。
幸村が白すぎてごめんなさい。
茅原サマへ捧げます。(一個目)