明日は俺の誕生日で。
それでも只、一つ年をとるだけの日でしかない。
こういうことを言うのは冷めているのかもしれないが
事実であるから仕方がない。



「なぁ、誕生日プレゼント何が欲しいんだ?」
「・・・」


返事のしようがない。
別に欲しい物ならば誕生日でなくとも
簡単に手に入ってしまうから。
俺が欲しいのは・・・・・・。


「・・・おまえだったら何が欲しい?」

話題を逆に振ってみる。
きっとコイツは困った顔をするに違いない。
すっごく悩んで。
答えを出そうとするんだ。


「え、俺は・・・・・うーん・・・」



こないだのコイツの誕生日には一緒に遊園地に行った。

『跡部と一緒に居たかった。』

なんて他の奴に言われたらバカじゃないかって
虫唾が走るけど、コイツだと可愛いだなんて思ってしまう。
コイツは嘘なんてつかないから。
本当のことを言ってくれるから。



「・・・跡部と一緒にいたい・・・・かも。」



神尾がつぶやいた言葉を頭の中で反芻する。
俺も愛されてるのかもしれないと。
浮気もしなくなった。
女遊びもやめた。
全部、全部、コイツの為に。



「俺もおまえと一緒に居てぇな・・・・」


言葉がするりと出てしまった。
本心をさらけ出すのはなんだか恥ずかしいような気がする。
でも、コイツに嘘はつかない。
そんなことで嘘はつけない。
人間とはそういう生き物なのだと、
コイツに会って初めて思い知らされた。


「跡部、ズリィ・・・・」


なんだか泣きそうだ。
こないだもコイツは泣きそうになってた。
それさえも可愛いとか思ってしまったら
もう末期なのかもしれない。


「他になんかないの?」
「バーカ、これ以上何望むんだよ」


君が俺のそばに居てくれるだけで
幸せになれるだなんてなんてステキなんだろう。
いつまでもこの幸せが続くように・・・・・・
神様、こんなプレゼントは反則ですか?


END
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あとがき

跡部サマ誕生日おめでとう御座います。
一発書きですいません。
誤字脱字気にしてる場合じゃない。(理屈じゃない!)

2003/10/03 結城はじめ